企画展示「杉全直」 2017 8/5-29

 

ボヘミアンズ・ギャラリーでは2017年8月5日から29日まで、杉全直の作品を展示いたします。

 

 

1914年に東京で生れた杉全は、東京美術学校(現:東京芸術大学)油画科卒業後、
1939年に 福沢一郎ら前衛活動家と共にシュルレアリスム運動で知られる美術文化協会の創立同人となります。
戦後はシュルレアリスム的な作品を制作していましたが、アンフォルメルなどの影響を受けて抽象表現主義的な作風へと移行していきます。
1960年代以降は、自らの歩みを六角形「きっこう」をめぐる試みであったとの認識から、作家の重要なテーマの一つである「きっこう」の制作へと移行していきます。
重厚なマチエールの亀甲形フォルムによる「きっこう」シリーズは、ブリヂストン美術館賞などを受賞。また、同シリーズはヴェネチアとサンパウロのビエンナーレにも出展されました。
1970年代になると、次第に立体への関心が高まり、「J氏の空間」シリーズなどを手掛けるようになります。
1980年代以降には再び平面の作品へと移行。「きっこう」を中心に「入口、出口」、「浮動」シリーズなど様々な方法で自身の表現を追求しました。
意欲的に制作活動に打ち込んでいましたが、1994年に脳梗塞のため死去。
杉全直はシュルレアリスム時代に培った卓越した描写力を持ちながら、決して円熟や完成を求めることなく、
絶えずして未知の領域に挑戦し続けた、戦後日本において重要な作家の1人です。

 

 

1940年中頃から80年代後半の作品まで、杉全直の幅広い作風を凝縮した展示です。
油彩、水彩、版画や草稿・書籍まで、見応えたっぷりとなりました。
みなさまの御来店お待ちしております。

会期:2017年8月5日(土)~8月29日(火)
営業時間:12時~18時

協力 gallery a-cube

 

 

前のページに戻る

▲ページの先頭へ