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今日の絵画は、藤松博[Hiroshi Fujimatsu]の作品です。
| 藤松博画額「孤雁」 |
| Hiroshi Fujimatsu |
| 1971年／ 油彩 キャンバス サイン 裏面にもサイン、タイトル、年記 南天子画廊シール M15号 45×65 額53.5×73.5 |
群れを離れて一羽で飛んでいる雁。
仲間を捜して右往左往しているでしょうか。それとも、悠々自適に飛んでいるでしょうか。
孤独は寂しい、仲間では愉しい。ひとりは愉しい、みんなでは寂しい。
己を映し出す鏡、あるいは使命を授かった預言者のようにも見えます。
●藤松博 1922-1996 日本(長野県) 洋画家
1945年、東京高等師範学校を卒業。
瀧口修造と交友し、1952年の読売アンデパンダン展に「手相」を出品。
翌年同展に「花火」「玉のり」などを出品し、前衛的な作風で注目される。
1956年に渡米し、1961年までニューヨークに滞在して活動する。
1968年、南画廊で個展。
抽象画を経て、切り紙風のシルエットのような人体像や色斑による人体像を描き、抽象表現に学んだ具象画で注目された。代表作に「月（ひとがた）」や「旅人」の連作などがある。
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